今朝は、週に一度の全体朝礼の日でした。
（他の曜日は職員室単位での朝礼をしています）

今日のスピーチ当番の先生が、
とてもいい話をしてくださいました。

ある学生が、こんな内容の作文を書いて来たそうです。

「私はこの学校に来て、
　担任の先生に「リーダー」を任されました。

　最初、
　『私は、リーダーなんてしたことないし、
　　先生は私の何を見てリーダーを任せたんだろう？』と
　思っていました。
　私にはリーダーなんてできないと思っていました。

　ところが、
　リーダーとして先生にいろいろと頼まれていくうちに、
　それに応えることが嬉しくなってきたのです。

　高校時代は、
　どちらかというと私は後ろから人についていくタイプで、
　根っからこういう人間なのだから
　一生このように生きていくのだろうと思っていました。

　でも、ここに来てリーダーを任されて、
　今まで気づかなかった自分に気づくことができました。
　新しい自分に出会うことができました。。。」


…私は感動しました。
この学生は、最初リーダーを頼まれたとき、
不安や不満でいっぱいだったのかもしれません。

きっと、それでも真面目に
先生に頼まれたことをこなしていったんでしょう。
一生懸命にやったからこそ、
頼まれることが嬉しくなってきたんでしょうね。。。

「頼られることが嬉しい、
　『ありがとう』と喜んでもらえることが嬉しい」

と、心から感じられるようになったんでしょうね。
そういう心が芽生えると、
どんどん「人を喜ばせること」を探して
動けるようになるんですよね。

この学生は、
めちゃくちゃ強い「人間力」を身につけたと思います！
なんて嬉しいことなんでしょう！

その後、この先生は、
ちょうど作文を書いた学生のお母さんと
お話をする機会があったそうです。

するとそのお母さんはこんな風におっしゃったんですって！

「先生、
　親の私がこんなことを言うのも、どうかと思うのですが、
　ウチの子、ウエジョビに来てから
　なんだか楽しそうなんです。

　ウチの子がキラキラして見えるんです。
　そんなオーラを感じて
　本当に嬉しくて…」

…なんて感動的なんでしょう！
お母さんは、ちゃんと自分の子どもの成長に気がついていたんです。
しかも、
「キラキラして見える」なんて、
…素敵な言葉です！

先生のスピーチを聞きながら感動して
ジーン…と来てしまいました。

先生は、続けてこんな風に話してくれました。

「私は『長所伸展』という言葉が
　あまり好きではないんです。

　『長所伸展』は、一歩間違えると
　苦手なことはしなくていい、
　嫌いなことからは逃げてもいい、

　ということに繋がってしまう可能性が
　あるからです。

　自分が苦手なことや
　嫌いなことでも
　逃げずに取り組んでいけば、
　もしかしたら、新しい自分に出会えるかもしれません。

　だから私は、
　できるだけ学生達が
　新しい自分の可能性に気づいて
　新しい自分に出会えるようにと思って
　いろんな声がけをしています。

　もちろん、声がけをするときには、
　タイミングや質や内容を
　考えることが大切なので、

　学生を良く見ながら、
　一人一人にあった声がけをしていきたいと思います。」


なるほど！…と思いました。

本当に学生の幸せのことを
一生懸命に考えているからこその言葉だなぁ…
と深くうなづきました。

素晴らしいです！
一生懸命にリーダーを頑張って、新しい自分に出会えた学生も…
子どもがキラキラ輝いていることにちゃんと気づいて
言葉にしてくださった保護者の方も…
学生の幸せについて深く考えて実践している先生も…。

なんてありがたいことなんだろうと
しみじみと思いました。

こんな先生達がたくさんいて
学校と学生を守ってくれているからこそ、
私も安心して高校まわりに出かけることができます。
自信をもって、ウエジョビのことを自慢できるのです。

本当にありがたいことです！
ありがとうございます！