2011年10月03日

115-「サムガクで人の温かさを知りました」

昨日、NPO法人侍学園スクオーラ・今人通称サムガク
「再開校式&今人祭」に行ってきました。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

サムガクは、理事長の長岡秀貴さんが、
資本もない、コネもない、ノウハウもないという中、
「思い」だけで作り上げた学校です。

そこには、不登校の子や、
自分に自信が持てない子など、様々な子たちが集っています。

生徒たちは、勉強だけではなく、
共同生活や農業をする中で、
少しずつ、自分の心を溶かしていきます。
そして、みんなの前で大きな声で発表ができるくらいにまで
自分を取り戻すことができる子もいるのです。

昨年10月5日、サムガクは原因不明の火事に遭いました。
壁の中が燃え続け、くすぶったまま火は上へ上へと昇り、
屋根を燃やし…修復不可能な状態になってしまったのです。

(↓これらの写真は、昨日サムガクに展示してあったものです)
115-「サムガクで人の温かさを知りました」
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

この日のことを長岡さんは
「何も覚えていない」とおっしゃっていました。
それほどショックだったのでしょう…。

しかし、すぐに、全国各地から支援者が集まり、
義援金も集まってきました。
ウエジョビでも講演会の時に、義援金を募り、
お届けすることができました。

いまだに目標額には届いていなくて、
引き続き義援金は募っていますが、
それでも生徒たちのためには校舎が必要です。

長岡さんは、大きな借金を背負って
新しい学び舎を作りました。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

そして、昨日、再開校式と第8回の今人祭が行われたのです。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

再開校式では、
長岡さんのごあいさつがありました。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

学校に対する思い、生徒に対する深い愛情に思わず涙しました。
長岡さんも、最後、涙で声が詰まっていました。

そうでしょう。
火事になって、すべてを失い…心も折れかけたその時に
全国から知人が駆けつけ、
知らない人たちからの支援が集まり…
たくさの方に支えられ、それでもそう簡単にはいかず、
苦労して、悩んで、苦しんで…その結果、
こうやって新しい学び舎で、子供達と生活できるようになったのですから。
…感無量でした。


再開校式の後、
ウエジョビ関係の方々にも何人もお会いしました。
卒業生の保護者が3人、
在校生の保護者が1人、卒業生が1人。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

写真は、在校生の保護者、黒岩さんと、卒業生の桜井宇宙君です。

宇宙君は、最近ちょっと落ち込むことがあったようです。
凹んだ気持ちのまま、たまたま近くであった今人祭に来たようですが、
たくさん感動し、たくさんの元気をもらったと言っていました。

良かったです!^^
そして、その場で11/23の喜多川泰先生の講演会も申し込んで行きました。
宇宙君、行動力、ありますね!

誘われてその場でパッと「行きます!」と言えるあり方が
素晴らしいです!


さて、今人祭では、その後、TOKYOBOWZのミュージカルもあり、
楽しませてもらいました。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」

学校の活動の様子や、
火事から復興までの道のりをつづった展示物もありました。
これは、サムガクへの生徒の思いです。
115-「サムガクで人の温かさを知りました」
----------
支援してくださった皆様へ

 私にとってのサムガクは、
 「なんでもない毎日でも楽しい」ということを教えてくれた場所です。
 サムガクに来る前の自分は、何をしていても心の底から楽しめず、
 何をしていても不甲斐なく、何をしても自分のことを否定し、
 いつも下を向き、何の希望も持てませんでした。

 サムガクで出逢った先生、スタッフさん、生徒のみんなは、
 そんな私なんかを当り前のように受け入れてくれました。
 凍った心が溶けていく感じでした。

 人の温かさを知りました。
 たくさん、たくさん笑えるようになりました。
 大切な仲間が出来ました。

 幸せになんてなれっこないと思っていた私の人生を
 ひっくり返してくれました。

 まだまだ自分に自信が持てない私には
 サムガクが必要です。

 あの日突然サムガクを失ってしまっていたら、
 「自立できるようになって、胸張ってサムガクを卒業する」という
 私の夢が叶わなくなっていたし、
 みんなとバラバラになってしまっていたと思います。

 本当に皆様のおかげです。
 サムガクを存続させて下さって、心からありがとうございます。

----------

115-「サムガクで人の温かさを知りました」

展示物をひとつひとつ見ていたところ、
たまたま近くにいたおばあさんが話しかけてきました。

「こんな作文をお家の人が見たら、どれだけ嬉しいかねぇ~…。
 ここに、この学校があって、本当に良かった。
 こういう学校が存在していることが
 本当にありがたい。ありがたいことだよね…」

一緒に「ありがたいことですよね~…」と話しながら
ジーンと来てしまいました。

サムガクの今人祭には、
地域の方々がたくさん見に来ていました。
高校の「文化祭」とは、また違った年齢層です。

それだけ地域から愛されている、
地域から必要とされているということなんですね。

ウエジョビも、こんな風に言ってもらえるように、
地域の人から愛される学校にしていきたい!
…と思いました。

たくさんの学びがあった、サムガクの再開校式と今人祭でした。



同じカテゴリー(卒業生)の記事画像
130-卒業生に会えました!至福の時
106-新聞で見つけました!卒業生!
103-諏訪実業高校→ほりでーゆー
100-今日のお客様たち
97-卒業生とのつながり
96-卒業生の立ち居振る舞い
同じカテゴリー(卒業生)の記事
 130-卒業生に会えました!至福の時 (2011-11-08 14:37)
 106-新聞で見つけました!卒業生! (2011-09-15 21:47)
 103-諏訪実業高校→ほりでーゆー (2011-09-12 19:04)
 100-今日のお客様たち (2011-09-06 23:58)
 97-卒業生とのつながり (2011-08-31 17:52)
 96-卒業生の立ち居振る舞い (2011-08-30 19:47)

Posted by 美恵先生 at 15:06│Comments(0)卒業生
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

私が書いています!
このブログは上田情報ビジネス専門学校【ウエジョビ】の校長、比田井美恵がお届けしています!
下の「フォローする」ボタンを押していただくと、Facebookで発信している情報をみなさんのニュースフィードにお届けします!
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 60人
過去記事
QRコード
QRCODE