卒業式のこと。続きです。

※前回の記事はコチラ
2014/03/10 今年も素晴らしい卒業式でした｡


2014/03/13 今年も素晴らしい卒業式でした。2


表彰、続きです。

校長賞２人目は公務員コース2年生の宮崎君。


公務員コースの2年生は､
他の学科(情報処理科､建築学科など)の2年生とは
ちょっと違います｡

…と言うのも…

今、この不景気で公務員人気はものすごく高いんです。
例えば、長野県警察官。
今年は、採用人数が多かったため、
例年よりは合格しやすかったとはいえ、約６倍。
長野県職員で12倍。
裁判所事務官はなんと57倍！！

市役所、消防士などでも、
どんなに倍率が低くても2～3倍、高ければ
40倍以上ということもあるのです。

そんな公務員試験で合格するためには
生半可な勉強じゃ追いつきません。
しかも、ウエジョビ公務員科は「1年制」ですから、
勉強期間はわずか5か月。

毎日夜8時まで、夏休みもお盆の4日間のみで
勉強しまくるのです。
学生たちの頑張りには本当に頭が下がります。

それだけ頑張っても、あの倍率ですから、
どうしたって不合格になる学生も出てきます。

我武者羅應援團が3年前にウエジョビの応援をしてくれた時の
メッセージの中で
こんなフレーズがありました。

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ウエジョビのみんなが大変なのは知ってる｡
8時まで､毎日､
必死にやってるの知ってる｡

しかもお前ら､
話していて､めっちゃさわやかじゃんかよ｡

俺だったら､お前ら全員合格させてやるよ｡
だけど現実はいろんなことがあるって知ってるよ。

でもお前ら、自分自身のやりたかった気持ち、信じているんだろ。
だから、必死に毎日、
この教室で､頑張ってるんじゃないか｡
だから俺は応援したいんだ｡

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…不安な気持ちを抱えたまま、
それでも頑張るしかなくて、
自分のギリギリ限界まで頑張っている学生たちの心には
本当に響くんですよね。

だから、号泣する学生がたくさん出てきたんです…。


そんな思いで頑張っても、全員が合格できるわけではありません。
不合格になった学生たちは、民間への就職に切り替えたりするのですが、

中には
「どうしてももう一年、ウエジョビでやりたい！ 絶対に公務員になりたい！！」
という学生が出てきます。

そこで、ウエジョビには2年制の「公務員コース」が設けてあり、
そういう学生たちは、公務員コース2年次に編入し、
もう一年頑張ることになるんです。

ただ、実際に公務員コース2年生に進む学生は全体の1割から1割5分。

そして、この公務員コース２年生の学生たちは
プレッシャーがものすごいんです。

1年次にトコトン自分を追い込んで勉強し、
それでも不合格になってしまい、
めちゃくちゃ落ち込み､泣いて泣いて…
そんな中､何とか這い上がってきて、もう一度勉強しようと決心するわけです。

クラスメートの卒業を送り出し､
自分は学校に残ってもう一年｡
しかも、1年生と一緒に
学生生活を送るわけですから。。。
精神的に強くなければ､頑張り抜けません｡

でも､2年生たちはめげることなく、
勉強も頑張り､３つの約束も今まで以上に頑張り､
1年生のお手本となってクラスを引っ張っていってくれるのです｡

校長賞をとった宮崎君は公務員コース2年生。
昨年合格できず、
2年目に進む決意をし、
不安とプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも
明るく、先頭に立って頑張ってきてくれました。

今年は見事、公務員試験に合格もしました。




校長賞　公務員科行政事務コース　宮崎裕貴

早朝にあなたが清掃をした教室で
朝のホームルームでのあなたのさわやかな返事で
クラスの毎日が始まりました

そして誰にでも声をかけ
メリハリのある楽しい行政事務コース２組の雰囲気を作ってくれました

また様々な頼み事を受けることが多くても
その素直な性格から笑顔で喜んで引き受けてくれ
周りの人を常に喜ばせてくれました

あなたの優しさと素直な姿勢を称え
ここに表彰します

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…公務員コース２年生の学生たちは
１年目に不合格だった時に、ものすごく悩みます。
「何がいけなかったんだろう」
「自分には何が足りなかったんだろう？」

…真剣に悩めば悩むほど、
意外と「勉強」とは離れたところに改善点を見出します。

そしてみんな考えるんですね。
「２年生になったら、●●をしよう！」と。

宮崎君は、朝、みんなが来る前に教室掃除をしようと決めたのでしょう。
そして、それをしっかりやり続けたのです…。

「自分で何かしようと決心し
　それをきちんと続けることができた」
「自分との約束を守ることができた」

…このことは、想像以上に大きな自信となるのです。
大きな成長に結びつくのです。

賞状を読みながら、
気持ちがこみ上げてきて泣きそうになりました。
なんとかこらえて読み終え、
宮崎君を見たら、宮崎君の目にも光るものがあったような気がします。


頑張りを見せてくれた宮崎君には
「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。

続きます。