卒業式のこと。続きです。

※前回の記事はコチラ
2014/03/10 今年も素晴らしい卒業式でした｡


卒業生呼名に続いて、
クラス代表者への卒業証書授与。

どんな証書でもそうですが、
私が証書を読むときに決めていることがあります。
それは、
「卒業証書　山田太郎」などと
名前を呼んだあと、本文を読み始める前に
必ず一度、証書から目を離して、
学生の目をしっかり見ること。

そして、最後に証書を渡す時は
必ず笑顔で…
小さな声で（マイクにできるだけ入らないような声で）
「おめでとう」と言って渡すこと。

この２つは、多分…ですが、
実際に証書を受け取った学生でないとわからないと思います。

私の中では、密かに
その学生と心が通じ合う瞬間だと
勝手に思っています。

名前を呼んだあと、ちゃんと「ハイ！」と言ってくれる学生もいます。
証書を渡す時に
笑顔で目を合わせてくれる学生もいます。

思いが伝わったと思える、幸せな一瞬です｡



続いて表彰です｡

ウエジョビの卒業式で､
表彰者を選ぶとき､
｢優秀な成績｣という文言はありません。

私たちが一番大切にしているのは、
ウエジョビ３つの約束「あいさつ・掃除・素直」に
どれだけ真摯に取り組んできたか、
人間的に成長したか、です。

そして…表彰された顔ぶれを見ていると
友達のことを思いやったり、
クラスのためにと、自ら考えて行動したり…と、
「人の幸せのため」に
進んで動いている学生ばかり、と感じられました。

ただ、選ばれるのはクラスでたった一人です。

実は、ウエジョビの学生たちは、
みんな素直で真面目で
気持ちのいい学生ばかりなんです。
だから、本当は
全員を表彰してあげたいくらいなんです。
私の自慢の学生達なんです…｡

さて､初めは「創立者賞」。

これは、卒業生285名の中から
最も成長し、最も３つの約束に真剣に取り組み、
最も周りの人を幸せにした人に与えられる賞です。

「創立者賞　医療秘書コース　鷹野絵莉奈」


あなたはいつでも笑顔を絶やすことなく
誰に対してもしっかりとしたあいさつをし
掃除も決して手を抜くことなく真剣に取り組みました

何事にも素直に挑戦し比田井塾の塾生として
積極的に様々な活動に参加しました
その結果　クラスの友人をはじめコースの枠を超えて
良い人間関係を築くこともできました

あなたの「よきウエジョビ生」としての姿を称え
ここに表彰します

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…いろんな面で、本当によく頑張っていた学生です。
医療秘書コースの学生で
この賞をとるのは初めて。

そういえば、昨年のウエジョビのテレビCMにも
出てもらいましたね！
二つ返事で気持ちよく協力してくれましたよね。^^


続いて校長賞｡２人です。

一人目は、
建築学科インテリア住環境コースの渡邊良平君｡
２月に行われた卒研グランプリで
見事グランプリをとった学生です。



この２年間、毎日遅くまで学校に残り…
土曜日も必ずと言っていいほど出てきては
研究に没頭していた姿を思い出します。

卒研グランプリでは、この上田市民会館で
堂々と発表していました。

与えられた時間はわずか10分ほど。
誰もに公平に与えられた時間なのですが…
不思議ですね～…。

言葉の奥にある思いの深さや
何度も繰り返して考え直し、追求したその姿勢というのは
ちゃんと伝わって来るんです。

膨大な量の思いや研究をもとに、伝えたいことがたくさんある中から
そぎ落として削って、磨きぬいて発した言葉って
ちゃんと深さがわかるんです｡
言葉の重みや空気が全く違うんですよね。

その渡邊君の発表はコチラ。
クラスの学生達からの応援映像の後に、発表があります。
会場に問いかけた初めの一言…ドキッとしました…。
建築学科の卒業研究が、そんな問いからスタートしていたなんて…。


そして表彰状はこちら。

あなたは何事にも深い興味を持ち
挑戦しようとする素直な心と向上心から
この２年間で大きく成長しました

建築に対する熱い情熱と好奇心で
学外の活動にも積極的に参加し
数多くの経験と学びを重ねました

身の回りで起こるどんなことからも学ぼうとする姿は
尊敬に値します

あなたの目標に向かってひたむきに努力する姿勢を称え
ここに表彰します


続きます｡