2011年04月19日
8-卒研と涙 1
ウエジョビでは、毎年「卒研グランプリ」が行われています。
ウエジョビの卒業年次生は全員卒業研究を行います。
2月に行われる各コースの卒業研究発表会で
まず、各コースの最優秀賞が決まります。
そして、各コースの最優秀賞を集めて、
上田市民会館で「卒研グランプリ」を行い、
ウエジョビの最優秀のチームを決定するのです。
●第1回(平成17年度)のグランプリは、
デジタルクリエイターコース(現Webクリエイターコース)の
チーム FOOLSの「クロスロード」(Web版体験入学)。

ウエジョビの広報係を「お客様」として、要望に沿うものを作り上げる、
ということで、私は比田井先生とともに「お客様」の立場として、
何度もきつい「ダメ出し」をさせていただきました。
でも、それをキッチリ改善して仕上げてきた彼らには脱帽。
彼らの頑張りを知っていた比田井先生は、
彼らが初代グランプリになった瞬間、感極まって涙していました。
●第2回(平成18年度)
建築学科 インテリア住環境コースの大日方裕美さん。
「Hous im Wald ~環境先進国であるドイツの取り組みに学ぶ~」

入学してきた時は、声も小さくておとなしかった彼女…。
大ホールで、堂々と発表をする姿を見て
思わずこみあげてくるものがありました。
●第3回(平成19年度)
税理士コースのチーム魅楽。「新しい簿記テキストの提案」
(パワーポイントによる簿記解説プレゼンシステム)

この年、このコースを担当されていた田村先生が
家業を手伝うために退職することとなっており、
「何が何でもグランプリを取って、田村先生に勲章を!」
…という、学生たちの熱い意気込みが感じられるプレゼンに
完成度の高いシステム(本当に授業で使える!)で、
見事グランプリを受賞!
工業専門課程(情報処理系、建築系)以外での受賞は
現在のところ、この年だけです。
●第4回(平成20年度)
インテリア住環境コースの関博之君。
「あかしの丘」。

人の生と死、生き方について深く考えさせられたテーマでした。
関君は、この作品のために、建設を想定した現場に
何十回も足を運び…雨の日、夏の日、夕暮れ時、朝方etc…
季節や気候の違いも肌で感じた上で、それらも考慮して設計をしたそうです。
グランプリ受賞の瞬間、ステージ上で男泣きをした姿が忘れられません。
●第5回(平成21年度)
デジタルクリエイターコース(現Webクリエイターコース)の
チーム SHY ME。御菓子処「千野」さんのサイト作成。

お菓子の写真も何度も取り直しし、千野さんに通いつめて、
最後の最後まで、より上を目指して本当に頑張っていました。
コースごとの発表会で最優秀賞を受賞した時には、
リーダーの北沢さんが号泣し、
卒研グランプリを取ったときには、佐藤君が号泣…。
…涙って、頑張った分だけ出るんですね。
↓ 作ったサイトは現在でも稼動しています!
御菓子処 千野 のサイト

そして今年第6回目。
見事グランプリを受賞したのは
インテリア住環境コースの宮坂貴明君。
「森の中で未来を想う~みんなでつくる芸術館」
彼の発表を観ている時、
私は「空気感の違い」を肌で感じました。
会場全体が緊張感に包まれたまま、
彼のすばらしい発表に、息を呑んで集中している…
…という空気が伝わってきたのです。

思いが違いました。
深さが違いました。
鳥肌が立ちました。
感動しました。
そして、見事グランプリを取った宮坂君…。

いい笑顔です。
彼は、2年前、入学前に見に来た卒研グランプリで、
同じインテリア住環境コースの
関博之君がグランプリを取って男泣きをする姿を
客席から見ていました。
そして、
「俺も2年後はあの場所で、グランプリを取るんだ!」
という思いで入学してきたのです。
入学してからずっと、そんな思いで生活しているのですから、
同じ風景でも違って見えてきます。
建築を志す若者たちは、
勉強をすればするほど、毎日いろんなことに気づき、
いろんなことを考えるようになるそうです。
今までは、何も考えずに通り過ぎていたはずの風景なのに、
屋根の形や、質感や、光の当たり具合や、色合いや、
カフェのインテリアや、奥行きや、町並みや…etc…。
目に入るもの様々なものが気になって、
そこにこめられた建築家の心にまで
思いを馳せるようになるそうです。
建築のアンテナの感度が、毎日どんどん
研ぎ澄まされていくのです。
入学前からグランプリを取ることをイメージして
学びを進めた宮坂君…。
毎日、どんな思いで、町並みを見つめていたことでしょうか…。
2年間という長い年月をかけて熟成された思いは、
本当にすばらしいものでした。
さて、そんな宮坂君の発表ですが、
実は、ウエジョビのサイトで動画がアップされています。
↓こちらです!
ウエジョビインテリア住環境コースブログ3月28日
会場の空気感までは伝わらないかもしれませんが、
ぜひ見てみてくださいね!
そして、卒研の話題は明日に続きます。
(卒研のことを書き始めたたら止まらなくなってしまい、
予想外の大作(?)になってしまいました。^_^;)
ウエジョビの卒業年次生は全員卒業研究を行います。
2月に行われる各コースの卒業研究発表会で
まず、各コースの最優秀賞が決まります。
そして、各コースの最優秀賞を集めて、
上田市民会館で「卒研グランプリ」を行い、
ウエジョビの最優秀のチームを決定するのです。
●第1回(平成17年度)のグランプリは、
デジタルクリエイターコース(現Webクリエイターコース)の
チーム FOOLSの「クロスロード」(Web版体験入学)。

ウエジョビの広報係を「お客様」として、要望に沿うものを作り上げる、
ということで、私は比田井先生とともに「お客様」の立場として、
何度もきつい「ダメ出し」をさせていただきました。
でも、それをキッチリ改善して仕上げてきた彼らには脱帽。
彼らの頑張りを知っていた比田井先生は、
彼らが初代グランプリになった瞬間、感極まって涙していました。
●第2回(平成18年度)
建築学科 インテリア住環境コースの大日方裕美さん。
「Hous im Wald ~環境先進国であるドイツの取り組みに学ぶ~」

入学してきた時は、声も小さくておとなしかった彼女…。
大ホールで、堂々と発表をする姿を見て
思わずこみあげてくるものがありました。
●第3回(平成19年度)
税理士コースのチーム魅楽。「新しい簿記テキストの提案」
(パワーポイントによる簿記解説プレゼンシステム)

この年、このコースを担当されていた田村先生が
家業を手伝うために退職することとなっており、
「何が何でもグランプリを取って、田村先生に勲章を!」
…という、学生たちの熱い意気込みが感じられるプレゼンに
完成度の高いシステム(本当に授業で使える!)で、
見事グランプリを受賞!
工業専門課程(情報処理系、建築系)以外での受賞は
現在のところ、この年だけです。
●第4回(平成20年度)
インテリア住環境コースの関博之君。
「あかしの丘」。

人の生と死、生き方について深く考えさせられたテーマでした。
関君は、この作品のために、建設を想定した現場に
何十回も足を運び…雨の日、夏の日、夕暮れ時、朝方etc…
季節や気候の違いも肌で感じた上で、それらも考慮して設計をしたそうです。
グランプリ受賞の瞬間、ステージ上で男泣きをした姿が忘れられません。
●第5回(平成21年度)
デジタルクリエイターコース(現Webクリエイターコース)の
チーム SHY ME。御菓子処「千野」さんのサイト作成。

お菓子の写真も何度も取り直しし、千野さんに通いつめて、
最後の最後まで、より上を目指して本当に頑張っていました。
コースごとの発表会で最優秀賞を受賞した時には、
リーダーの北沢さんが号泣し、
卒研グランプリを取ったときには、佐藤君が号泣…。
…涙って、頑張った分だけ出るんですね。
↓ 作ったサイトは現在でも稼動しています!
御菓子処 千野 のサイト

そして今年第6回目。
見事グランプリを受賞したのは
インテリア住環境コースの宮坂貴明君。
「森の中で未来を想う~みんなでつくる芸術館」
彼の発表を観ている時、
私は「空気感の違い」を肌で感じました。
会場全体が緊張感に包まれたまま、
彼のすばらしい発表に、息を呑んで集中している…
…という空気が伝わってきたのです。

思いが違いました。
深さが違いました。
鳥肌が立ちました。
感動しました。
そして、見事グランプリを取った宮坂君…。

いい笑顔です。
彼は、2年前、入学前に見に来た卒研グランプリで、
同じインテリア住環境コースの
関博之君がグランプリを取って男泣きをする姿を
客席から見ていました。
そして、
「俺も2年後はあの場所で、グランプリを取るんだ!」
という思いで入学してきたのです。
入学してからずっと、そんな思いで生活しているのですから、
同じ風景でも違って見えてきます。
建築を志す若者たちは、
勉強をすればするほど、毎日いろんなことに気づき、
いろんなことを考えるようになるそうです。
今までは、何も考えずに通り過ぎていたはずの風景なのに、
屋根の形や、質感や、光の当たり具合や、色合いや、
カフェのインテリアや、奥行きや、町並みや…etc…。
目に入るもの様々なものが気になって、
そこにこめられた建築家の心にまで
思いを馳せるようになるそうです。
建築のアンテナの感度が、毎日どんどん
研ぎ澄まされていくのです。
入学前からグランプリを取ることをイメージして
学びを進めた宮坂君…。
毎日、どんな思いで、町並みを見つめていたことでしょうか…。
2年間という長い年月をかけて熟成された思いは、
本当にすばらしいものでした。
さて、そんな宮坂君の発表ですが、
実は、ウエジョビのサイトで動画がアップされています。
↓こちらです!
ウエジョビインテリア住環境コースブログ3月28日
会場の空気感までは伝わらないかもしれませんが、
ぜひ見てみてくださいね!
そして、卒研の話題は明日に続きます。
(卒研のことを書き始めたたら止まらなくなってしまい、
予想外の大作(?)になってしまいました。^_^;)
224-始業式「人は才能ではなく努力で輝くんです」
223-始業式「挑戦の年」
222-1年で2番目にいい日…2
221-1年で2番目にいい日…1
220-1年で一番いい日…4
219-一年で一番いい日…3
223-始業式「挑戦の年」
222-1年で2番目にいい日…2
221-1年で2番目にいい日…1
220-1年で一番いい日…4
219-一年で一番いい日…3
Posted by 美恵先生 at 18:53│Comments(0)
│学校行事
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。