2013年03月25日
219-一年で一番いい日…3
皆勤賞の表彰も終わり、「校長式辞」です。

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…昨年の11月23日、この場所で「ココロの授業 講演会」が行われ、
海洋冒険家の白石康次郎さんのお話を全員でお聴きしましたが、
白石さんは「よき日本人であれ」とおっしゃっていました。

白石さんは、世界一周ヨットのレースで現地入りし、
たくさんの外国の方々と一緒にスタートを待つまでの期間も、
日本人の心を忘れなかったのです。
例えば、ミーティングがあった時に、
他の国の選手は当然のように遅れてきましたが、
白石さんはちゃんと時間前に到着して、みんなを待っていました。
そして、次のミーティングも、その次のミーティングも、
他の人達が遅れてくるとわかっていても、
やっぱり時間前に集合していました。
また、ヨットの整備を進める中で、
道具や材料がなくて困っている人たちに、
白石さんは自分の工具や材料を貸してあげたりしていました。
貨した相手はもちろんみなライバルです。
まさに「敵に塩を送る」だったわけで、外国の方々は本当に驚いたようです。
海外に行った時こそ、海外の文化や考え方に流されるのではなく、
ただひたすら「よき日本人であれ」と、
日本人の心を貫いた白石さんは、本当に素晴らしいと思います。
そこで、今、ウエジョビを卒業するみなさんには、
「よきウエジョビ生であれ」という言葉を送りたいと思います。
今までウエジョビの中では、
学生も先生もみんなで3つの約束に取り組んできました。
みんなで時間を守り、学校にも朝早く登校し、
真面目に学習に取り組む文化もありました。
しかし、これからみなさんが働く職場がそうとは限りません。
挨拶をしても、挨拶を返してくれない人がいるかもしれません。
雪が降ったら遅刻をしても仕方がないという雰囲気かもしれません。
でも、みなさんは、そんなことには惑わされず、
ウエジョビの卒業生としての誇りの元に行動をしてほしいのです。
挨拶を返してくれない上司がいたとしても、笑顔で挨拶をしてください。
いつも「ハイ!」と気持ちの良い返事をしてください。
自ら進んで掃除をしてください。
今と同じ姿勢で、素直に人の話を聴いてください。
ウエジョビ生としての真価がわかるのは、
みなさんがウエジョビではない環境に飛び込んでからです。
これからが勝負なのです。
そのためにも、新しい生活がスタートする前に、
何かひとつでもいいので「自分はこれをしよう」と決めて、
それを続けてください。
例えば
「必ず笑顔で挨拶をしよう」
「始業30分前には会社に行って掃除をしよう」
「『ありがとう』を一日30回言おう」など…。
入学式に講演をしてくださった佐藤芳直さんも、
「ひとつでもいいから何かしようと自分で決めたら、
それを続けて、そこで100点を取りなさい」とおっしゃっていました。

自分で決めたことを守り、続けることは、
みなさんが考える以上に自分にパワーを与えてくれます。
そして、この卒業をきっかけに、
今までにお世話になった人に「ありがとう」を伝えてください。
一緒に頑張ってきた仲間、先生、そして家族や一番はご両親に。
親の心は、親にならなければわからないかもしれませんが…
…先日、北海道で悲しい事故がありました。
吹雪の中、お父さんと9歳の娘さんの車が雪にはまって動けなくなり、
2人で歩いて民家に助けを求めに行こうとしたのですが、
雪と風で身動きがとれなくなってしまったのです。
お父さんは、9歳の娘さんを抱きしめ、
とにかく娘さんを守ろうと必死でした。
風が吹いていた北側に背を向け、
10時間もずっと娘さんを守っていたのです。
多分、お父さんは、
「何があっても、娘は俺が守るんだ」という気持ちだったことでしょう。
猛吹雪の中での10時間、どれだけ寒かったことでしょうか。
結果、娘さんは助かりましたが、
お父さんは残念ながらお亡くなりになってしまいました。
このお父さんは本当に素晴らしいと思います。
でも、このお父さんが特別だったわけではありません。
きっと、みなさんのお父さん、お母さんも、
もしも同じ状況になったら、同じことをしたはずです。
…たとえ自分の命に代えてでも。
親というのは、
いくつになっても自分の宝物である子どものことは、
何があっても守りたい、何があっても応援したいと、
ただひたすらに子どもの幸せを願っているものなのです…。

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…緊張の式辞も何とか終わりました。
次は、祝電披露。
電報やレタックスに続いて、
高見澤先生が色紙を一枚取り出して読み上げてくださいました。

上田情報ビジネス専門学校をご卒業される皆様へ
押忍!
ご卒業おめでとうございます
新しい世界へ羽ばたくあなた
自分自身の気持ちを信じて
思う存分「無茶」をして下さい
我らはあなたを信じてる
押忍
我武者羅應援團
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我武者羅應援團のみなさんからこんな素晴らしい色紙をいただいたのです!
ありがたいことです。
我武者羅應援團さんには、
ここ3年続けて毎年、学生達の応援に来ていただいています。
168-我武者羅inウエジョビ2012-1
168-我武者羅inウエジョビ2012-2
168-我武者羅inウエジョビ2012-3
168-我武者羅inウエジョビ2012-4

ネットでもDVDでも有名な、団長の武藤さんの「人生の醍醐味」も
ウエジョビで2年前に行われた演舞です。
また、パンフレットにも、團長の武藤さんのインタビューが載っています。

インタビューの中でも、ウエジョビの学生達に向けて
「ムチャをしないと『心の筋力』がつかないから、
心と体をすべてフルに使ってムチャをしてほしい」
というメッセージを送ってくれたのですが、
色紙にも、ちゃんと
「思う存分、無茶をして下さい」と書いてくださっています。
最後の
「我々はあなたを信じてる」の一文が嬉しいですね。
さて、続いては楽しみにしていた答辞です。
(続きます)

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…昨年の11月23日、この場所で「ココロの授業 講演会」が行われ、
海洋冒険家の白石康次郎さんのお話を全員でお聴きしましたが、
白石さんは「よき日本人であれ」とおっしゃっていました。

白石さんは、世界一周ヨットのレースで現地入りし、
たくさんの外国の方々と一緒にスタートを待つまでの期間も、
日本人の心を忘れなかったのです。
例えば、ミーティングがあった時に、
他の国の選手は当然のように遅れてきましたが、
白石さんはちゃんと時間前に到着して、みんなを待っていました。
そして、次のミーティングも、その次のミーティングも、
他の人達が遅れてくるとわかっていても、
やっぱり時間前に集合していました。
また、ヨットの整備を進める中で、
道具や材料がなくて困っている人たちに、
白石さんは自分の工具や材料を貸してあげたりしていました。
貨した相手はもちろんみなライバルです。
まさに「敵に塩を送る」だったわけで、外国の方々は本当に驚いたようです。
海外に行った時こそ、海外の文化や考え方に流されるのではなく、
ただひたすら「よき日本人であれ」と、
日本人の心を貫いた白石さんは、本当に素晴らしいと思います。
そこで、今、ウエジョビを卒業するみなさんには、
「よきウエジョビ生であれ」という言葉を送りたいと思います。
今までウエジョビの中では、
学生も先生もみんなで3つの約束に取り組んできました。
みんなで時間を守り、学校にも朝早く登校し、
真面目に学習に取り組む文化もありました。
しかし、これからみなさんが働く職場がそうとは限りません。
挨拶をしても、挨拶を返してくれない人がいるかもしれません。
雪が降ったら遅刻をしても仕方がないという雰囲気かもしれません。
でも、みなさんは、そんなことには惑わされず、
ウエジョビの卒業生としての誇りの元に行動をしてほしいのです。
挨拶を返してくれない上司がいたとしても、笑顔で挨拶をしてください。
いつも「ハイ!」と気持ちの良い返事をしてください。
自ら進んで掃除をしてください。
今と同じ姿勢で、素直に人の話を聴いてください。
ウエジョビ生としての真価がわかるのは、
みなさんがウエジョビではない環境に飛び込んでからです。
これからが勝負なのです。
そのためにも、新しい生活がスタートする前に、
何かひとつでもいいので「自分はこれをしよう」と決めて、
それを続けてください。
例えば
「必ず笑顔で挨拶をしよう」
「始業30分前には会社に行って掃除をしよう」
「『ありがとう』を一日30回言おう」など…。
入学式に講演をしてくださった佐藤芳直さんも、
「ひとつでもいいから何かしようと自分で決めたら、
それを続けて、そこで100点を取りなさい」とおっしゃっていました。

自分で決めたことを守り、続けることは、
みなさんが考える以上に自分にパワーを与えてくれます。
そして、この卒業をきっかけに、
今までにお世話になった人に「ありがとう」を伝えてください。
一緒に頑張ってきた仲間、先生、そして家族や一番はご両親に。
親の心は、親にならなければわからないかもしれませんが…
…先日、北海道で悲しい事故がありました。
吹雪の中、お父さんと9歳の娘さんの車が雪にはまって動けなくなり、
2人で歩いて民家に助けを求めに行こうとしたのですが、
雪と風で身動きがとれなくなってしまったのです。
お父さんは、9歳の娘さんを抱きしめ、
とにかく娘さんを守ろうと必死でした。
風が吹いていた北側に背を向け、
10時間もずっと娘さんを守っていたのです。
多分、お父さんは、
「何があっても、娘は俺が守るんだ」という気持ちだったことでしょう。
猛吹雪の中での10時間、どれだけ寒かったことでしょうか。
結果、娘さんは助かりましたが、
お父さんは残念ながらお亡くなりになってしまいました。
このお父さんは本当に素晴らしいと思います。
でも、このお父さんが特別だったわけではありません。
きっと、みなさんのお父さん、お母さんも、
もしも同じ状況になったら、同じことをしたはずです。
…たとえ自分の命に代えてでも。
親というのは、
いくつになっても自分の宝物である子どものことは、
何があっても守りたい、何があっても応援したいと、
ただひたすらに子どもの幸せを願っているものなのです…。

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…緊張の式辞も何とか終わりました。
次は、祝電披露。
電報やレタックスに続いて、
高見澤先生が色紙を一枚取り出して読み上げてくださいました。
上田情報ビジネス専門学校をご卒業される皆様へ
押忍!
ご卒業おめでとうございます
新しい世界へ羽ばたくあなた
自分自身の気持ちを信じて
思う存分「無茶」をして下さい
我らはあなたを信じてる
押忍
我武者羅應援團
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我武者羅應援團のみなさんからこんな素晴らしい色紙をいただいたのです!
ありがたいことです。
我武者羅應援團さんには、
ここ3年続けて毎年、学生達の応援に来ていただいています。
168-我武者羅inウエジョビ2012-1
168-我武者羅inウエジョビ2012-2
168-我武者羅inウエジョビ2012-3
168-我武者羅inウエジョビ2012-4

ネットでもDVDでも有名な、団長の武藤さんの「人生の醍醐味」も
ウエジョビで2年前に行われた演舞です。
また、パンフレットにも、團長の武藤さんのインタビューが載っています。
インタビューの中でも、ウエジョビの学生達に向けて
「ムチャをしないと『心の筋力』がつかないから、
心と体をすべてフルに使ってムチャをしてほしい」
というメッセージを送ってくれたのですが、
色紙にも、ちゃんと
「思う存分、無茶をして下さい」と書いてくださっています。
最後の
「我々はあなたを信じてる」の一文が嬉しいですね。
さて、続いては楽しみにしていた答辞です。
(続きます)
224-始業式「人は才能ではなく努力で輝くんです」
223-始業式「挑戦の年」
222-1年で2番目にいい日…2
221-1年で2番目にいい日…1
220-1年で一番いい日…4
218-一年で一番いい日…2
223-始業式「挑戦の年」
222-1年で2番目にいい日…2
221-1年で2番目にいい日…1
220-1年で一番いい日…4
218-一年で一番いい日…2
Posted by 美恵先生 at 21:02│Comments(2)
│学校行事
この記事へのコメント
比田井美恵校長先生の送辞の記事読みました。
「良きウエジョビ生であれ!」のエール、やっぱりウエジョビはすごい学校なんだなぁって感じました。
すべてのカリキュラムや行事が一つの流れになっていて、日々の授業や就職対策授業やいろいろな諸行事が、まさに、一つ一つの小さな支流が大河になり大海に流れ込むように、良き人生、幸せな生き方へとつながっている学校なんだと感じました。
私も、3月より新しい職場に異動になりました。今日美恵先生の送辞を読ませていただいたので、今日から気持ちを新たに前向きに頑張りたいと思いました。
「良きウエジョビ生であれ!」のエール、やっぱりウエジョビはすごい学校なんだなぁって感じました。
すべてのカリキュラムや行事が一つの流れになっていて、日々の授業や就職対策授業やいろいろな諸行事が、まさに、一つ一つの小さな支流が大河になり大海に流れ込むように、良き人生、幸せな生き方へとつながっている学校なんだと感じました。
私も、3月より新しい職場に異動になりました。今日美恵先生の送辞を読ませていただいたので、今日から気持ちを新たに前向きに頑張りたいと思いました。
Posted by 長野市の中谷 at 2013年03月25日 22:51
長野市の中谷さん
コメントありがとうございます!
ずいぶん褒めていただいて、本当に嬉しく思います。
>良き人生、幸せな生き方へとつながっている学校
もったいないお言葉です。この言葉通りになるように、頑張りたいと思います!
ウエジョビはまだまだ、まだまだです。
やるべきこともたくさんあります。
少しずつ、進歩していきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします!^^
コメントありがとうございます!
ずいぶん褒めていただいて、本当に嬉しく思います。
>良き人生、幸せな生き方へとつながっている学校
もったいないお言葉です。この言葉通りになるように、頑張りたいと思います!
ウエジョビはまだまだ、まだまだです。
やるべきこともたくさんあります。
少しずつ、進歩していきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします!^^
Posted by 美恵先生 at 2013年03月26日 18:46
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