先日、明科高校の西澤敏英先生と
寿昇運の赤羽昇様がウエジョビにいらっしゃいました。


目的は「授業見学」。

比田井先生の「就職対策授業」と
菱川先生の「自己表現」に興味を持ってくださって
わざわざ見学に来てくださったのです。


自己表現の授業は私も受けたことがなかったので
これはラッキーとばかりに、
一緒に公務員科　警察・消防コースのクラスを
見させていただきました。

「自己表現」の授業は、
ウエジョビの「伝える力」を育てる取り組みのひとつ。

まずは「朝の読書」でいい言葉、いい文章を心にたくさん入れ
「自己表現」で声の出し方、伝え方、話の聴き方、
　あがり症の克服の仕方を学び、
「言葉力」で、自分の経験や自分だけが感じたことを
　わかりやすく人に伝えることを学びます。

特に「自己表現」「言葉力」は
テキストがなく、
ゼロから創り出してもらっている授業なので
指導する先生方は本当に大変です。

でも、これらの取り組みも9年目、
自己表現の授業も6年目となり
かなり成果が出てきたと実感しています。

さて、そんな「自己表現」の授業、
まずは発声練習から。
結構長い文章を大きな声で朗読していきます。
大きな声を出すって、エネルギー使いますよね。


ウォーミングアップにちょうどいいですね！

そして今日の目玉は各自のスピーチ。
テーマは「身近にある大切なもの」。

みんなそれぞれに大切なものを手にし、
いろんな話をしてくれました。

お姉さんからプレゼントされた靴、
お父さんからプレゼントされた時計、
物心ついたころからずっと一緒にいるぬいぐるみ…。

それぞれに大切な思い出があって、
何度もジーンと心が温かくなりました。

一番印象に残ったのはある男子学生のスピーチ。

「僕の大切なものはこのクラスです。
　高校の時とは違って、
　みんなが声を掛けてくれます。　
　先生たちも○○と声を掛けてくれます。
　だから、僕も以前とは変わって
　いろいろと話せるようになりました。
　だから私の大切なものはこのクラスです」

　(言葉はうろ覚えなので違ったらごめんなさい)

その言葉を聞いたクラスメイトたちも
みんな嬉しそうにニコニコしていました。

スピーチが終わったら大拍手です！

こんなところで、
こんなに感動的な言葉に出会えるなんて…
不意打ちです。
涙が出てきました。
嬉しくて嬉しくて…。

自分の大切なものはこのクラスだと
素直に発表できるなんてすばらしいです！
クラスにも先生にも心を開いている証拠ですね。

また、
それを嬉しそうに聞いて
拍手をしてくれたクラスメイトも素晴らしいです！

学生一人一人の思いの総和がクラスを創り上げています。
もちろん、担任も、関わる先生たちも
すべての人たちの思いがクラスを創り上げていると
私は思っています。

○○君、素敵な言葉をありがとう！
そして警察消防コースのみんな、
そんなに素敵なクラスを作ってくれてありがとう！

最高です！


最後に、「ゆっくり話す」の練習として、
ひとりひとりリズムに合わせて、声を出す訓練がありました。
早口言葉のようで、なかなかうまくいかず
みんな緊張しつつも楽しそうに声を出していました。

全員が終わったところで
Ｓ君が言いました。

「校長先生にもやってもらいたいです！」

菱川先生はビックリ！
「そんな、校長先生にいきなりなんて…」

いえいえ、声を掛けてもらえたなんて光栄です！
もちろん、やらせていただきました。

終わったら、学生たちが大盛り上がり！
たくさんの拍手を全身に受けてとても気持ちが良かったです。

Ｓ君、仲間に入れてくれてありがとう！
楽しかったです。

最後、この授業の感想をまとめる時間。
みんな一生懸命に書いていました。


今日はいい日でした。
忘れられない85分になりました。