リクエストをいただいたので…
恥ずかしながら、先日の入学式、
校長式辞でお話したことの一部をお伝えします。



…もしかしたら、自分がウエジョビでやっていけるのか、と
心配な人もいるかもしれません。

でも大丈夫です。

後ろにいる先輩たちも一年前はみんな同じ気持ちでしたが、
わずか一年で立派に成長しています。
私の自慢の二年生たちです。

ウエジョビには、「自己表現」という授業があり
人前で話ができるようになるための技術や心構えを学びます。

ある女子学生の感想を紹介します。
彼女はまず、「自己表現」の最初の授業でこう書いています。

「私は、初めての場所で何かを言うと、
　頭が真っ白になります。
　職員室に行き「失礼します」と言うだけでも緊張します。
　そんな自分が好きではありません」　と。

彼女は、それから週に一時間、
自己表現の授業を半年間受けました。

そして、最後の授業ではこう書いています。

「初めの頃に比べて、
　自分のことが少し好きになりました。
　前は自分のことが大嫌いで
　いつも自分なんてと思っていましたが、

　毎回の自己表現の授業で
　自分を褒めることでいろいろな発見ができました。

　模擬面接でも、
　笑顔ではきはきと堂々とすることができ、
　担当の先生もたくさん褒めてくださいました。

　私はこの自己表現の授業で変わることができました。
　自信がなく、自己肯定ができない私でしたが、
　自信を身に着けることができました」　と。

私は、学生たちの言葉に、感動しました。

彼女たちは確実に成長しました。
変わることができました。

さて、彼女たちは、なぜ変わることができたのでしょうか。
なぜだと思いますか？　　

…それは、逃げなかったからです。

目の前のことから逃げずに、
苦手なことにもチャレンジし、
失敗を受け止め、
少しでも良くしようと頑張ったからこそ
変わることができたのです。

ウエジョビの学生たちはすごいって、心から思いました。

こうやって、
逃げずに挑戦して変われたという経験を持っている人は
強いんです。

自分の力で変わることができた人は、
変わる事の喜びと、
自分が変わることによって
周りが変わる事を知っています。

失敗してもいいんだという考え方を持っています。

この経験があれば、
変わることを恐れず、
失敗するかもという不安に負けずに
進むことができるのです。

これがウエジョビ生の強みであり、
社会に出てからの「生き抜く力」になると
私は確信しています。

それではさらに、
なぜ、学生たちは逃げなかったのでしょうか。
なぜ逃げずに、挑戦できたのでしょうか。

…それは、１年前の入学式、
この場所で心を決めたからだと思います。
このウエジョビで頑張っていくんだ、
私は変わるんだ、
という覚悟を決めたからだと思います。

私にこの「覚悟」の大切さを教えてくれたのは、
二年前に卒業した保科百花さんでした。

百花さんは、
逃げてばかりだった高校時代の自分を変えるために、
入学式で決意しました。

「ウエジョビでは何事にも挑戦して楽しもう、
　スポンジのような心で吸収しよう」と。

そして、卒業式の時、
百花さんは卒業生代表の答辞でこう言っていました。

「私は入学式の時に立てた目標について、
　胸を張って達成できたと言えます。
　私は大きく成長できました」と。

この場所で、涙をポロポロ流しながら言ってくれました。

どうですか、百花さん、素敵ですよね。
覚悟して、決意して、決意したことを実行し、
それを２年間やり続けて大きく成長した…。

あなたも、ウエジョビで変わるんだと覚悟し、
どう過ごすかを自分で決め、地道に行動し、
それを継続してください。

そして、卒業の時の自分を思い浮かべてみてください。
卒業式で、胸を張って
「私は成長できました！」と、誇らしげに言う、
そんな自分の姿を。

この４つのキーワード、
「覚悟、決意、行動、継続」を
常に心に置いて真摯に取り組むことで、
きっと、自分が思ってもみなかったくらい成長できます。

周りの世界が変わります。

すべては覚悟から始まります。

「覚悟、決意、行動、継続」
…この四つのキーワードの中で
一番難しいのは何だと思いますか？　

私は、「継続」だと思います。

だから私たちは、
あなたが決めたことを継続できるように、
あなたが頑張れる環境を作り、
あなたを本気で応援していきます。

担任の先生はもちろんのこと、
他のコースの先生も、
受付の先生も、
全員であなたを支えます。

ウエジョビは
ここにいる先生たち全員で
学生たち全員を見ると決めています。

だから、安心して私達を頼ってください。
安心して、自分を出してください。
私達と一緒に頑張っていきましょう。



----------

新入生たち、みんな一生懸命に話を聴いてくれました。
嬉しかったです。

さて、入学式では「書斎の鍵」の著者
喜多川泰さんが
来賓として来てくださり
祝辞を贈ってくださいました。

その祝辞…本当に見事で
感動したのですが、
(もう、めちゃくちゃメモを取りたかったです！)

副校長比田井和孝先生のブログに
その一部が掲載されました。

いやぁ～…何度読んでもいいですね。
喜多川さんのお話…。さすがです…。
ありがたいです。
ウエジョビの学生たちのためだけに
こんな話をしてくださったなんて…。

↓ということで、こちらもぜひ読んでくださいね！


■ヒダカズのココロの授業　比田井通信編
コロナ禍でもみなさんは「かわいそう」じゃない