2021年04月05日

「私は今、本屋に行きたくて仕方がない」

ウエジョビで6年前から行っている「朝の読書」。
始めたきっかけは、ある女子学生の言葉でした。

とても明るくて活発で行動力があり、
クラスでも中心的な役割を果たしていたその子が、
ある時、こう言ったんです。

「私、実は、自分のこと大嫌いなんです。
 自分に自信がないんです」…って。

驚きました。

こんなに明るい子でもそう思っているなんて…
じゃあ、もしかしたら、他にも、
自分のことが嫌いで自信がない学生が
いるかもしれない…。

私はとても悲しくなりました。
みんな、とても素敵な心や、感性や
素晴らしい可能性を持っているのに…。

そこで、

「どうしたら学生たちが自信をつけて
 ウエジョビを卒業していってくれるんだろう」

…と考えた結果、

自分の思いを
自分の言葉で
しっかり伝えられるようになったら

…もしかしたら自信が持てるかもしれない

と思い至ったのです。

もちろん、それだけで
全ての人に自信がつくとは思っていません。

でも、これができるようになることによって
自信が持てるようになる人が必ずいると
そんな風に思えたのです。

ただ、自分の思いを自分の言葉で…といっても
そもそも、心の中に「いい言葉」がないと
表現もしようがないじゃないか…

じゃあ、まずは心の中に
いい言葉、いい文章をたくさん入れていこう、
ということで、「朝の読書」が始まったのです。

単に 「語彙」を増やす ではありません。

「いい言葉、いい文章を心に入れるため」の
「朝の読書」です。

だから、読む本も、私がセレクトした本です。

さらに、タイミングのいいことに、
朝の読書をはじめた年に出版されたのが
「書斎の鍵」(喜多川泰 現代書林)。

もともと喜多川さんファンだった私は、
出版と同時に一気に読んで、気づきました!

この本は
まさに、ウエジョビとご縁が深い
(…と勝手に思っています^^;)
喜多川泰さんが、
私のために書いてくれた本だ!!!

間違いない!!

…と。

そこで、即決!

ウエジョビに入学してくる学生たちには
この本をプレゼントしよう!!…と。

教材として学生に買わせる、ではなく

ウエジョビから学生たちへの
最初のプレゼントにしようと
決めたのです。

書斎の鍵が出版された2015年から今までで
1,693冊の書斎の鍵をプレゼントしてきました。


ウエジョビへの入学が決まると
入学前に「新入生面談」や「新入生説明会」があるので、
そこでこの本をプレゼントして、
読書感想文を書いてもらっています。

プレゼントする時には
私からのメッセージと
著者の喜多川さんからのメッセージを
お渡ししています。

「私は今、本屋に行きたくて仕方がない」


先日、新入生たちの読書感想文を読みました。
嬉しい感想がたくさんありました。

その中から一つご紹介します。

「私は今、本屋に行きたくて仕方がない」

 この世界には、2種類の人間しかいない。
 本を読む人間と読まない人間だ。
 恥ずかしいことに、
 私は人生で一度も最後まで本を読んだことがない。

 小説は最初の2~3ページくらいで飽きて
 読むのを辞めてしまう。

 だから、私は
 「本を読まない人間」なのではなく
 「本を読んだことがない人間」なのだ。

 だが、それも今日までの話。

 私は人生で初めて小説を最後まで読んだ。

 それがこの「書斎の鍵」。

 最初に配布された時、正直面倒くさいと思った。
 私は読書が大嫌いだからだ。

 でも、読んでみると意外と面白くて
 知らずのうちに100ページも読んでいた時は
 自分でも驚いた。

 この本に出てくる主人公の浩平だが、
 自分と共通しているところがあった。

 読書嫌いなことと、父親から本を勧められても
 一切本を読まなかったことだ。

 私も、父親から何度も本を勧められていたが、
 変な反抗心と、読書嫌いを理由に
 一切本には手をつけなかった。

 最初は本が嫌いな浩平だったが、
 父親の死をきっかけに出会った一冊の本で、
 浩平自身の生き方が変わっていった。

 実は私も
 浩平のように生き方を変えられるのではないかと思った。

 なぜならもうすでに私の生き方を変えようとしている
 一冊の本と出会ったからだ。

 そう、この本だ。

 この本は、私みたいな読書嫌いな人に向けて
 「本を読んでほしい」と伝えるメッセージだったと思う。

 私は今、本屋に行きたくて仕方がない。

 もっと本を読みたいと思うようになった。

 これは、嘘でも何でもない。

 本の中で「本を読むことで心が洗われる」とあったが
 正直半信半疑のところがある。

 「本を読むことで誰かを幸せにする」というところは
 半信半疑どころか信じ切れていない。

 でも、私に
 本に興味を持たせてくれた喜多川さんの言葉を信じて、
 人生を変える一歩を踏み出してみるのもいいと思う。

----------

驚きです!
今まで本を読んだことがなかった学生が
「私は今、本屋に行きたくて仕方がない」とまで
書くなんて!

こんなに嬉しいことはありません!!

もう、大満足です!
これも喜多川先生のおかげです!

あぁ~…喜多川さんが私のために
「書斎の鍵」を書いてくれてよかった!
(喜多川さん、ありがとうございます!)

大切なウエジョビの学生たちに、
「書斎の鍵」をプレゼントしてきて
本当に良かった!!


…それにしても、この学生、
本を読み切ったことがないなんて信じられないくらい
表現力が豊かでビックリします。

素直な感性に裏付けされた
説得力のある書き方と
独特の言い回しに
すっかりひきつけられて…

本当はここで一部のみ紹介しようと思ったのですが
省略する部分がなくて
ついつい全文入力してしまいました。

入学式まであと3日。
楽しみです!!

喜多川泰「書斎の鍵」
「私は今、本屋に行きたくて仕方がない」



Posted by 美恵先生 at 22:11│Comments(0)
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