ウエジョビで
３つの約束「あいさつ・そうじ・素直」が始まって
１１年が経ちました。

学生たちのあいさつや、人の話を聴く姿勢は
１２年前とは比べ物にならないくらい
良くなりました。

そこで今年度は、３つの約束を
さらに高めていくと同時に
次のステップに…ということで、

学生たちには、
「自信を持って自分の思いを伝えられる人になってほしい」
と、新たな取り組みを始めています。

そして、
そのためにはまずは先生から…
ということで、これまたいろんな取り組みをしているのですが、

さらにさらに
そのためにはまずは私から…
ということで、
今年は初めての「校長授業」をしています。

私の最後のクラスが卒業したのは
2005年３月ですから、
以来、10年以上、まったく授業をしていませんでした。

だから、先生たちに
「今年は、１コマでいいので
　全クラスを回ってお話させてください」
…と、言ってはみたものの、

自分としては、あまり話が得意でない(と言うか、苦手)
と思っているので、
なかなか最初の一歩が踏み出せず

　どうしようかなぁ…
　何を伝えようかなぁ…
　85分も話すこと、あるかなぁ…
　みんなちゃんと聴いてくれるかなぁ…

とあれこれ考えていました。

でも、言ってしまった以上は、
やらないわけにはいきません。

学生や先生たちに
「思いを伝えること」を望むのなら
私も思いを伝えなければなりません。

…ということで、
夏休み明けから始まりました。
「第１回　校長授業」！
全クラス…１４クラスをまわって授業をしていきます。

…今年はこの１回だけの予定なのですが、
なぜか勢いで
「第１回」とつけてしまいました。^_^;

なんとなく…自分でも
第２回、第３回と進化していかないと
いけない気がして…。


授業では、まずはじめに
学生の出席を取るのですが、
10年ぶりの授業ですので
10年ぶりの「呼名」です。

私はクラス担任をしていた時、
学生たちの出席をとるのが大好きでした。

例えば教室に入って
全員いるとわかったとしても
必ずフルネームで名前を呼んで出席をとっていました。

これがないと、
もしかすると、１日中、
まったく言葉を交わせない学生とか
目も合わせなかった学生とかが出てきてもおかしくありません。
クラスに３０人もいれば、あり得ることですよね。

私はせめて１日に１回は
学生と目を合わせたいと思い、
必ず名前を呼んで、目を合わせるようにしていました。

毎日続けていると
その学生のちょっとした変化にも気づくようになるんですよね。

あっ、今日の「ハイ！」は元気がないな　とか、
なんだか表情が暗いな、とか
寝不足だな、とか。


私は、最後のクラスを担任した時に
息子を産みました。

私が担当していた学科は２年制だったのですが、
自分のクラスの学生たちが２年生になった年の５月に
息子が生まれたのです。

４月末までは仕事をして
５月から産前産後・育児休暇に入り
息子が７ヶ月になった頃…年明け１月から復帰をして
…つまり、彼らの卒業前の最後３か月は
担任として復帰したのです。

これは、
「彼らの卒業式での「呼名」は
　どうしても私がしたい！
　私が彼らを卒業させたい」…という
私のわがままな思いだけで
復帰させてもらったようなものです。

…このクラスを最後に
担任も授業もなくなったので、
よくよく考えたら、この10年間、
私は学生たちの「呼名」をすることがなかったんですね。

でも、
「校長授業」をすることによって、
学生たちの名前を呼ぶことができるんです！
学生全員と目をあわせることができるんです！

これだけでもワクワクしてきてしまいました。

。。。ということで
すでに７クラスほどが終わりましたが、
予想以上に楽しいんですね。これが！

だいたい「呼名」ができるだけで
私、ご機嫌なんですから！
出欠を取って、それで授業終わりでも満足です（笑）。




さて、残り７クラス。
この授業のことについてはまだ書きたいことがたくさんあるので、
また後日、アップしますね！^^