155-1年で一番いい日1

美恵先生

2012年03月07日 17:14

卒業式・卒業パーティー、無事終わりました!
卒業式当日の朝…
きれいに着飾った学生たちが続々と詰めかけました。







…みんな晴れやかないい顔していますね!

卒業式が始まりました。


まずは「卒業生呼名」。

担任の先生から名前を呼ばれると、
ひとりずつ「ハイ!」と返事をして立ちあがります。


シーンと静まり返った会場内で、
担任の先生が名前を読み上げる声と、
学生の「ハイ!」だけが響きます。

どれだけ凛とした「ハイ!」が言えるかで
ウエジョビでの成長ぶりがわかります。
立ち上がった時の姿勢、そして目つき…
何もかもが、入学式の時とは違います。

この時私は、ステージの中央で、
立ち上がる学生たちを一人一人見つめています。


以前(校長になる前)は私も、後ろの職員席にいました。
後ろからでは全員の顔は見えませんので、
いつも「ああ~…みんなの顔が見たいなぁ…」と思っていました。

それが、
「校長」という役職をもらうと同時に
この憧れの「全員の顔をしっかり見ることができる唯一の場所」に
立つことができるようになったんです。

これは、
「校長という役職をいただいて良かったなぁ…」
と思えたことのうちの、大きなひとつです。

学生としての最後の「ハイ!」を
しっかり受けとめ、一人一人を見つめながら、
いろんなことを思い出します。
「あぁ…この子は高校生の時にガイダンスで話したよね~」
「この子はいつも朝早く来てたなぁ…」
「この子の笑顔、もう見れなくなっちゃうんだ、さみしいなぁ…」なんて。

「卒業証書授与」。
ウエジョビではクラスごとに代表の学生に
卒業証書を渡します。





続いて表彰。
「創立者賞」

「校長賞」



各賞の賞状にはすべて違う言葉が書いてあります。
例えば、校長賞のうちの一人、公務員科警察・消防コースの
櫻井敬介君の賞状にはこんな言葉が。

「あなたはウエジョビ生として
 教育方針である「三つの約束」を実践するとともに
 爽やかで誠実なその姿勢を一年間変わることなく通されました

 また自らの成績が伸び悩み心が折れそうになったときでも
 周囲には辛い素振りを一切見せずに
 常に明るく前向きに取り組む姿は
 多くの仲間へ勇気を与え前進する原動力となりました

 あなたの何事にも真摯に取り組む姿勢と
 周囲を気遣う優しさに感謝の気持ちをこめてここに表彰します」

櫻井君は、高校時代野球部に所属していました。(確か主将でした)
その高校の野球部の練習を目にすることがあったのですが、
ものすごく挨拶がしっかりしているんですね。
たまたま私が通りかかったら、
かなり遠くの部員が気づいて「おはようございます!」って言ってくれ、
すると残りの部員も口々に何十人も「おはようございます!」って…。

「ハイ!」という返事も動きも、すべてがきびきびしているんです。


彼らの姿を見た時に、
「あぁ、櫻井君もここで、こんな風に練習をしていたんだ。
 どおりで…」なんて思っていたのですが、
コースの代表として表彰されるほど頑張ってくれたなんて
ありがたいことです。

続きます。

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