222-1年で2番目にいい日…2

美恵先生

2013年04月09日 18:25

入学生の宣誓です。
新入生298名の中から選ばれた学生は
公務員科 警察・消防コース 栁沢陽介君です。



今、日本は、東日本大震災からの復興に向けて、
力を合わせ、一致団結して立ち向かっています。

その中にあって、私たち一人一人が、
「自分に何ができるのか」という問いを、心のどこかに持っていると思います。

あるウエジョビの先輩が、あの震災の翌日から、
現場の最前線で懸命に救助活動にあたられたお話をお聞きしました。

「誰か」ではなく「自分」がその場所に立っていられたのは、
ウエジョビで3つの約束を徹底的に磨き直したことにあると教えて下さいました。

私も目指す警察官として、
「誰か」ではなく「自分」が、地域の方々の安心と安全を守るために、
このウエジョビで3つの約束を実践します。

「あいさつ」は、今まで何となくやっていたあいさつから、
「本物のあいさつ」を目指します。

「そうじ」は、何のためにやるのか自分で考えながら掃除をします。
そして、自分のためだけでなく、
他人のことを考えてする「そうじ」を目指します。

「素直」は、言い訳をせず、先ずは言われたことをしっかりと受け止め、
それを自分の力に変えていけるような人間を目指します。

私たち新入生は、感謝の思いを忘れず、
同じ目標を持った仲間と共に勉学に励み、
ウエジョビ生活が一生の宝物となるよう努力していきたいと思います。


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今まで、実はウエジョビでは、
入学式のときに「新入生宣誓」として、
ある程度形になったものを読んでもらっていました。

でも、今年から
形にとらわれるのではなく、
新入生の正直な気持ち、心からの決意を聴きたいと思い、
全文を考えてもらいました。

どんな言葉で自らの決意を語ってくれるのかと
楽しみにしていたのですが、
期待以上のものでした。

「誰か」ではなく「自分が」
の言葉が、心に強く残りました。

とっても大切なことです。

そういう「当事者意識」を常に持っている人が
いい仕事ができる人になれると思います。

そして、あいさつ、そうじ、素直の「3つの約束」に関しても
自分で深く考えてくれたのですね。

これを聞いた新入生のみんなも、
「栁沢くんはすごいなぁ」と思うと同時に、
「自分も頑張ろう!」と思ったことでしょう。

素晴らしい新入生代表の言葉でした。

さて、続いて今度は、在校生からの言葉です。

在校生の代表は、
建築学科インテリア住環境コース2年 渡邊良平君です。



私は、ウエジョビに入学してから、
メモを取る習慣が身に付きました。

元々は、「メモ帳を肌身離さず持つように」との先生からの教えで持ち始め、
今では3冊目が終わろうとしています。

入学当初は、何を書いたらよいのかよくわかりませんでしたが、
今は重要なポイントを
しっかり書き留めることができるようになりました。

どこに行くにもメモ帳を携帯し、
先生のお話や友人との会話、
また日常の出来事から大切だと思うことを、日々書き記しています。

この一年間の記録は、私が得た多くの知識や経験が詰まったもので、
大切な学びの証です。

私にとって、どんな書物にも負けないほどの、
価値ある宝物となりました。

先生方が教えて下さることを一言一句逃したくないという、
積極的な気持ちこそが、
この「メモを取る」という行為を
自然にできるようにしてくれているのだと思います。

知りたいことが増え、
社会に目を向けることができるようになり、
好奇心旺盛な自分になれたことで、
受け身ではなく
自分から積極的に何事もやってみようと思えるようになりました。

ウエジョビの核となる
「3つの約束」のひとつでもある『素直』とは、
現状の自分に満足せず、
周りの人からの教えをまっすぐに自分の心に吸収し、
「更に成長したい」という気持ちを持つことだと、私は思います。

皆さんが描いた将来の夢に向かって各専門分野のプロを目指し、
自分のためだけでなく、いつか誰かのお役に立つための学びに、
全力で取り組んでいきましょう。
そして、その思いをやる気の源とし、
切磋琢磨しながらどこまでも共に成長し続けていきましょう。


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渡邊君は、この言葉を考えるために、
春休み中に何度も学校に来ていました。
何度も何度も。

確かに、渡邊君はいつもメモを取っています。
このクラスを訪問した時のブログを見てみると、

199-クラス訪問12【甘利組】



みんなが積極的にメモを取っているシーンがありました。


渡邊君の写真も。


もう、メモを取ることが習慣になっているのですね。


自分が書いてきたメモが
「私にとって、どんな書物にも負けないほどの、
 価値ある宝物となりました。」


…なんて…
本当に一生懸命にメモをしたり、
何度も読み返したりしていなければ
言えないフレーズだと思います。

脱帽です。
ウエジョビにいた1年間で、
本当にメモをとるという習慣が身についたのですね。

そして、
「自分のためだけでなく、いつか誰かのお役に立つための学びに、
 全力で取り組んでいきましょう。」


この言葉にも心がふるえました。
「いつか誰かのお役に立つための学び」

…ウエジョビにこんなことを言える学生が言えることを
とても誇りに思いました。

そして、そんな風に学生を導いてくれた
先生方にも感謝です。

…ありがたいです。
ありがたいことです!
本当にありがとうございます!

今年も、すがすがしい気持ちで入学式を終え、
いよいよウエジョビの新しい1年が始まります!
頑張るぞ~!(o^o^o)

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