2021年06月21日

「親心、子知らず」「担任心、学生知らず」

先日、進学ガイダンスで
野沢南高校にお邪魔しました。

ガイダンスを担当してくださったT先生は、
前任の小海高校の時に
自分のクラスの学生を2人、
ウエジョビに送ってくださった方です。

その学生たちも無事にウエジョビを卒業して
就職していったのですが…
高校時代はT先生の手を焼かせたようで
いつも、私に会うと、
その学生たちのことを心配していました。

「休まずに学校に行っていますか?」
「先生たちの手を煩わせていませんか?」と。

そのうちの一人、N君。
勉強に意欲がなくなってきた時期もありましたが
担任の先生や、
いろんな先生たちに声を掛けてもらって頑張り、

最後は、
卒業研究でも、仲間と協力して
良いものをつくり上げて無事に卒業していきました。

N君は、全国展開するお店に就職が決まったのですが、
実は、野沢南高校のすぐ近くのお店に配属されていました。

たまたま、
山極先生がそのお店に行ったらN君が働いていて、
「おぉ! 元気か!? 頑張ってるね!!」
と声を掛けたのが一週間前。

そんな話をT先生にしたところ、
頑張っていることにめちゃくちゃ感激され、

「そんな近くに配属になったんですか!?
 早速行ってみます!!
 ウエジョビの先生たちに
 しっかり育てていただいて…
 本当にありがとうございました!」と

少し涙ぐみながら、
とても嬉しそうに言ってくださり…
その表情は、まるで母親のようでした。

学生たちは、高校時代に
遅刻をしたとか、成績が悪かったとか、
そんなことで、

 「先生は、自分のことを悪く思っているんじゃないか…」
 「嫌っているんじゃないか」と

心配していることが
よくあります。

でも、高校の先生方に話を聞くと
むしろ、そんな風に手がかかった生徒の話こそ
ニコニコしながら、
「あいつは、手を焼かせたんですよ~!」と
言うことが多いんです。
(しかもなぜか得意げに!)

そんなことを語る先生の目は
とってもあたたかくて
その学生とのことが「良き思い出」として
心に残っていることがよくわかります。

担任の先生たちも…
それだけじゃなく、関わった先生たちも…
たくさんの先生たちが
一人一人のことをとても気に掛けているんだよ!
…ということを学生たちにも
伝えたいなと思います。


かく言う私も…

「親心、子知らず」「担任心、学生知らず」

↑ 10年前の私と、担任の徳武先生。
 東御清翔高校の校長先生をされていた時に
 高校回りでお邪魔して撮った写真です。


高校を卒業してしばらくしてから
担任の徳武先生の社会科研究室に
遊びに行ったところ…

隣に座っていてた先生が
私のことを覚えていて
声を掛けてくださったことに
とてもビックリしました!

私の存在を認識していたなんて!!!

「どうして私のこと、
 おぼえていたんですか?」

と聞いたら、

「だって佐藤さん(私の旧姓)はいつも
 徳武先生のところに来ては
 機関銃のようにしゃべっていましたよね~!
 ダダダダダダダダ!!って!」

…と言われました。

そんなに頻繁に
先生のところに行った覚えもないですし、
喋りまくった覚えもまったくなかったので、
相当、驚きました!!

私の記憶の中では、
高校時代は
「そんなに目立たなくて
 控え目で真面目ないい子」
のつもりだったのですが…。

記憶って、都合のいいように
塗り替えられるものなんですね…。

…話が少しそれましたが

先生たちは、生徒が思う以上に
ちゃんと生徒のことを覚えてくれていて
いろいろ考えたり心配したりしてくれている
ということです。

 「親心、子知らず」 ならぬ
 「担任心、学生知らず」 ですね。

もしかしたら、
親になって初めて親心を知るように

後輩や部下ができて、
人を指導したりする立場になって初めて
先生の心がわかるようになるのかもしれませんね。

何十年後かわかりませんが
そんな先生たちの思いが
いつか学生の心に届いてほしいと思いました。



Posted by 美恵先生 at 20:12│Comments(1)
この記事へのコメント
そう言えば、昔、市立図書館で本を借りた時、受付カウンターを担当されていた女性が保育園(2年保育)の時に、育休、産休中の担任の先生に代わり、短期間、代講をされた保育士の先生でした。写真は残っているものの、代講だった時期もそれほど、長期間ではなく、当時の自分も、4,5歳ぐらい、当然、卒園以降、地元にいてもまず、顔を合わすことなど、ほとんどなく、既に、20年近くが経過していただけに、「竹内君、だよね?」の問いに、最初はすぐに気づきませんでした。因みに、当時の担任だった保育士の先生も市内の保育園で園長先生をされているとのことですが、20年前、川越にいる姉が「里帰り出産」で長女を出産、長野に滞在した時、退院までの間、長男を預かっていた保育園で園長先生をされていました。

学生生活を終え、既に四半世紀余り、現職の先生も、まだ少し、残っていますが、今、何処かで会ったとしても、まず、自分から、声をかけ、名乗らなければ、気づかれないでしょうね。良くも悪くも(苦笑)
Posted by 竹内 隆 at 2021年06月22日 17:53
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